BlANKSのデザイナー・神山隆二は、服飾デザイナーの傍ら、シルクスクリーンを使用したパフォーマンスを繰り広げてきました。主に使い古したTシャツやバッグにオリジナルプリントを施しては、新たなレイヤーを重ねることでモノに息吹をもたらし、その結果ユーザーは愛着と笑顔を増していく…自身のプリントを介在に、多幸感が連鎖していく様子をこれまでに何千と目の当たりにしてきた神山は、2012年の秋から日の目を見ずに埋もれていた「B品」と呼ばれる陶器に着目するようになります。シルクスクリーンで培った手法をこれらの陶器に活かせないか?まずはB品の現状を知るとともに、実際に集めるところからスタートします。その後はひたすら皿やコップと向き合い、ペンや釉薬を使用して、手を加えていきました。最終的には鹿児島を拠点に活動する陶磁器作家・城戸雄介氏(ONE KILN)の窯で焼き上げ、熱を帯びた新たなレイヤーによって、ワン&オンリーのモノたちがここに誕生しました。

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